エイシンスペンサー（1998年生、母Cherry a La Mode）

エイシンスペンサー（1998年3月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘネシー（当時5歳）と交配したCherry a La Modeが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地36戦5勝2着2回、地方1戦0勝。2001年の京都新聞杯(G2)で2着に入った他、2002年の鳴尾記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

10月14日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクロフネをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月4日、中2週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のレオキャンディに1馬身3/4の差をつけて断然人気に応えた。

12月10日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

3歳（2001年）

2月4日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた5戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

4月7日、中5週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったテンザンセイザにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの駒草賞（東京芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

9月23日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた11戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のメイショウラムセスをハナ差振り切って3勝目を手に入れた。

11月24日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

4歳（2002年）

3月17日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた15戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（5戦1勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

5月4日、中1週で迎えた16戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

6月9日、中4週で迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

9月21日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のスリーローマンに4馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

10月19日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のビッグゴールドをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月17日、中3週で迎えた20戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、イブキガバメントにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5歳（2003年）

1月5日、中3週で迎えた22戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた23戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

4月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた25戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（8戦3勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月17日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた27戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

10月25日、中5週で迎えた28戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月8日、中1週で迎えた29戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた30戦目は、R.ヒューズ騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた31戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着を確保した。

6歳（2004年）

3月13日、約3か月の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた33戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた34戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（9戦3勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

8月1日、約3か月半の休養明けで迎えた35戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた36戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

7歳（2005年）

9月18日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた37戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、ルビー特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。