マツリダスティール（2018年生、母シェーンブリッツ）

マツリダスティール（2018年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+盗む、快挙」。毛色は鹿毛。種牡馬のエキストラエンド（当時9歳）と交配したシェーンブリッツが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上進治。2021年の不来方賞(地方重賞)に勝利した他、2021年の不来方賞(M1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、門別牧場から「八戸市場サラブレッド1歳」に上場され、高橋福三郎によって648万円で落札された。

菅原勲厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2020年）

7月19日、デビュー戦は山本聡哉騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストステップ（盛岡芝1000m 晴/重）に出走。馬体重は481kg。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスマツリダに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月16日、中3週で迎えた2戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の若鮎賞（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールデンヒーラーをアタマ差振り切って2勝目を収める

9月5日、中2週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のビギナーズカップ（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したリュウノシンゲンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月21日、中1週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部英俊騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンビッグボスに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月17日、中3週で迎えた5戦目は、2歳戦のフューチャーステップ（盛岡芝1600m 曇/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で阿部英俊騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリップクリームに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月7日、中2週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

3歳（2021年）

4月5日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた7戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳B1（水沢ダート1400m 小雨/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったシエルグリーンに詰め切れず、約10馬身差の2着に敗北した。

5月30日、中7週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた8戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

2021年6月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6月29日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、3歳戦のはまなす賞（盛岡芝1600m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は村上忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたエムワンハルコ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月11日、中1週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のオパールカップ（盛岡芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた11戦目は、地方重賞のせきれい賞（盛岡芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞のイーハトーブマイル（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホワイトブライドに7馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月5日、中1週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールデンヒーラーに約14馬身の大差をつけて勝利を手中に収めた。

10月3日、中3週で迎えた14戦目は、3歳M1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた15戦目は、金華特別（盛岡ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で村上忍騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプロヴィデンスに7馬身の差をつけて7勝目を掴み取った。

11月21日、中3週で迎えた16戦目は、地方重賞の北上川大賞典（盛岡ダート2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で村上忍騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

4歳（2022年）

4月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた17戦目は、M3の赤松杯（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で村上忍騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

5月8日、中3週で迎えた18戦目は、M1のシアンモア記念（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（4戦3勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた19戦目は、初夏特別（水沢ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は村上忍騎手（10戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のブラックバゴに3馬身の差をつけて8勝目を獲得した。