エイシンビッグボス（2018年生、母エーシンジェネシス）

エイシンビッグボス（2018年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のトランセンド（当時12歳）と交配したエーシンジェネシスが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。2021年の園田オータムトロフィー(地方重賞)に勝利した他、2020年のホクレン「てんさい糖」特別を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2020年）

5月6日、デビュー戦は岩橋勇二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 雨/重）に出走。馬体重は508kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、リーチに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

5月21日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のブルーカルセドニーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンの「rapora」賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて、最後は2着のトウキョウボーイを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

7月28日、中5週で迎えた4戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のブリーダーズゴールドジュニアカップ（門別ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのターフチャレンジ2（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（3戦2勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた6戦目は、2歳オープンのホクレン「てんさい糖」特別（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（4戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のメイストームをクビ差振り切って優勝

9月21日、中1週で迎えた7戦目は、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（5戦3勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマツリダスティールにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

3歳（2021年）

4月13日、約7か月の休養明けで迎えた8戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳A（園田ダート1400m 曇/良）に出走。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のガーディアンに9馬身の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

5月3日、中2週で迎えた9戦目は、3歳A（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンリボーンに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月9日、中4週で迎えた10戦目は、3歳A B（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクールシャワーに約11馬身の大差をつけて断然人気に応えた。

7月2日、中2週で迎えた11戦目は、3歳A B（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、エイシンヒビキにハナ差交わされて2着に甘んじた。

7月22日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメジャーロールに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月12日、中2週で迎えた13戦目は、3歳戦のクリスタル賞（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（5戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、ビーザベストに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月9日、中3週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞の園田オータムトロフィー（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（6戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のトリニティノットを3/4馬身振り切って8勝目を手中に収めた。

11月2日、中7週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の楠賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で下原理騎手（7戦5勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月25日、3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で下原理騎手（8戦5勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

4歳（2022年）

1月20日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上A2 B1（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で下原理騎手（9戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のゼットパールに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

2月16日、中3週で迎えた18戦目は、「女と男」と市川町特別（姫路ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で下原理騎手（10戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、勝ったサラコナンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月16日、中3週で迎えた19戦目は、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で下原理騎手（11戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマジカルフェイスに8馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月8日、中2週で迎えた20戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で下原理騎手（12戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

9月23日、約5か月半の休養明けで迎えた21戦目は、地方重賞の園田チャレンジカップ（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で下原理騎手（13戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた22戦目は、地方重賞の兵庫ゴールドカップ（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で下原理騎手（14戦7勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったコパノフィーリングに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月30日、中5週で迎えた23戦目は、近江牛特別（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は16戦連続で下原理騎手（15戦7勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のパールプレミアを3/4馬身振り切って断トツ人気に応えた。

5歳（2023年）

1月15日、中6週で迎えた24戦目は、地方重賞のゴールドスプリント（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は17戦連続で下原理騎手（16戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

2月23日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、地方重賞の兵庫ウインターカップ（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で下原理騎手（17戦8勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた26戦目は、春風特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で下原理騎手（18戦8勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタガノプレトリアに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月20日、中2週で迎えた27戦目は、春光特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で下原理騎手（19戦9勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメイプルグレイトに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月25日、中4週で迎えた28戦目は、丹波篠山茶特別（園田ダート820m 曇/良）に出走。鞍上は21戦連続で下原理騎手（20戦9勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた29戦目は、夏至特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で下原理騎手（21戦9勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

9月28日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、姫山菊花賞（園田ダート1700m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったラッキードリームにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

10月26日、中3週で迎えた31戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、DASHよかわ開設15周年記念（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

12月7日、中5週で迎えた32戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、園田金盃（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

6歳（2024年）

1月3日、中3週で迎えた33戦目は、永井孝典騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の新春賞（園田ダート1870m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた34戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、市川町愛アンハート号特別（姫路ダート1500m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

4月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた35戦目は、若草特別（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したルクスランページにクビ差届かず2着に惜敗した。