リーチ（2018年生、母スイートローレライ）

リーチ（2018年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は芦毛。種牡馬のグランプリボス（当時10歳）と交配したスイートローレライが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。2020年の鎌倉記念(S2)に勝利した他、2020年の鎌倉記念(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、シンボリ牧場から「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場され、原久美子によって367.2万円で落札された。

林和弘厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2020年）

5月6日、デビュー戦は井上俊彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 雨/重）に出走。馬体重は524kg。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンビッグボスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月30日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

8月11日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンのターフチャレンジ2（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったハッピーホンコンをハナ差捉え切れず2着に甘んじた。

9月6日、中3週で迎えた4戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた5戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のイノセントカップ（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るハートプレイスを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて順当に勝利した。

10月14日、中2週で迎えた6戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、2歳S2の鎌倉記念（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のセイカメテオポリスをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

12月16日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

3歳（2021年）

4月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から5kg絞って迎えた8戦目は、3歳戦の卯花月特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（3戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るハッピーホンコンを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳地方重賞の北斗盃（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったラッキードリームに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月17日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、ラッキードリームに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7月22日、中4週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の王冠賞（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

9月1日、中5週で迎えた12戦目は、3歳オープンのびらとりオープン（門別ダート1700m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（4戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず3着に敗れた。

10月3日、中4週で迎えた13戦目は、3歳M1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（5戦1勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

12月2日、中8週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた14戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの三里塚賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4歳（2022年）

1月14日、中5週で迎えた15戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、習志野特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

2月17日、中4週で迎えた16戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、駿麗賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた17戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般A3（高知ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

3月27日、中1週で迎えた18戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したグランシュマンにアタマ差届かず2着に惜敗した。

4月17日、中2週で迎えた19戦目は、多田羅誠也騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の二十四万石賞（高知ダート1900m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた20戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、エメラルド特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた21戦目は、シュヴァルグラン賞（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で倉兼育康騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた22戦目は、上田将司騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月6日、中4週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた23戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、モーリス・プレミアム（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、スティールペガサスに交わされて4馬身差の2着となった。

8月4日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた24戦目は、沼田町夜高あんどん祭り特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた25戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、ロードカナロア・プレミアム（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた26戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、長月特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた27戦目は、がんばれ!馬産地日高特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は石川倭騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2023年）

4月27日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、上湧別チューリップフェア特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた29戦目は、北海道の翼「AIRDO」特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（4戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったスマートアルタイルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月7日、中1週で迎えた30戦目は、ツツジ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石川倭騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたイダペガサス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月5日、中3週で迎えた31戦目は、アジサイ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石川倭騎手（6戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のダイメイコリーダを3/4馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

8月3日、中3週で迎えた32戦目は、マインドユアビスケッツ・プレミアム（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で石川倭騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、ダイメイコリーダに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月31日、中3週で迎えた33戦目は、ロードカナロア・プレミアム（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で石川倭騎手（8戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のロフティフレーズに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月28日、中3週で迎えた34戦目は、北竜ひまわりライス特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で石川倭騎手（9戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったスペシャルエックスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月8日、中5週で迎えた35戦目は、道営スプリント（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で石川倭騎手（10戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

12月23日、中5週で迎えた36戦目は、玄界灘賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で石川倭騎手（11戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るフェブキラナを強烈な末脚で3/4馬身差し切って断然の支持に応えた。

6歳（2024年）

1月8日、中1週で迎えた37戦目は、ゴールドスプリント（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で石川倭騎手（12戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るロンドンテソーロを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて8勝目を手中に収めた。

2月8日、中3週で迎えた38戦目は、兵庫ウインターカップ（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で石川倭騎手（13戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったタイガーインディに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3月10日、中3週で迎えた39戦目は、九州クラウンオープン（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で石川倭騎手（14戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。