ランテーナモア（2017年生、母レッドメイヴ）

ランテーナモア（2017年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「走る+粘り強い(西)+より多くの。多くの粘り強い走りを見たいので」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時14歳）と交配したレッドメイヴが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はムラカミファーム。主な勝ち鞍は2021年の春雷賞(一般C2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ムラカミファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、天堀忠博によって399.6万円で落札された。2歳のとき、若林順一から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、ディアレストクラブによって831.6万円で落札された。

新開幸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

11月30日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

3歳（2020年）

2月29日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

5月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた4戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。9着に終わった。

7月12日、中7週で迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

8月18日、中4週で迎えた6戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C4-5（門別ダート1200m 曇/稍重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた7戦目は、仲原大生騎手を鞍上に迎えて、一般C4-5（門別ダート1000m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のオメガレイスターに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月17日、中1週で迎えた8戦目は、池谷匠翔騎手を鞍上に迎えて、一般C4-3（門別ダート1200m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダッシュウイングにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月8日、中2週で迎えた9戦目は、一般C4-2（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で池谷匠翔騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のチェルヴィーノに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月22日、中1週で迎えた10戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、パンプキンタウンわっさむ特別（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた11戦目は、レ・コードな町新冠特別（門別ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は池谷匠翔騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイシンユノを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

12月16日、中5週で迎えた12戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のブリザード特別（川崎ダート900m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月2日、中1週で迎えた13戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、いろはかるた賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヒルドに2馬身半の差をつけて4勝目を収める

1月26日、中2週で迎えた14戦目は、初雷賞（川崎ダート900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

3月5日、中4週で迎えた15戦目は、天雷賞（川崎ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

4月7日、中4週で迎えた16戦目は、一般C2四五（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

4月22日、中1週で迎えた17戦目は、春雷賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスカイルークをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、雷電賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったシンデレラマキに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月11日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。