ハツラツ（2000年生、母Afare）

ハツラツ（2000年2月8日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「とても元気で動きの良い馬だから」。毛色は栗毛。種牡馬のPulpit（当時6歳）と交配したAfareが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦3勝2着2回、地方8戦2勝2着1回。2003年のヒヤシンスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月9日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は524kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエイシンクッシングに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタイキジリオンを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて断然人気に応えた。

3歳（2003年）

2月2日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったビッグウルフにねじ伏せられて9馬身差の2着となった。

6月15日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。17頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく16着に敗れた。

7月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の文月特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず13着に敗れた。

8月23日、中6週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったアドマイヤストームに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミッキーワンに1馬身1/4の差をつけてファンの支持に応えた。

4歳（2004年）

4月24日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に敗れた。

7月4日、中9週で迎えた10戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鶴見特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入った。

5歳（2005年）

3月13日、約8か月半の休み明けで迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず15着に敗れた。

5月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に敗れた。

6月11日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の御影特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

11月21日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた15戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の千重波スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のウインターイルミネーションハンデ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

6歳（2006年）

1月3日、中1週で迎えた17戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の宝登山特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のダービーヒルズに5馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

2月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、節分賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったグローリアスイモンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月28日、中3週で迎えた19戦目は、春麗賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の'06スパーキングスプリングチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトライワンズラックに5馬身の差をつけて優勝

4月20日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の卯月特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた22戦目は、地方重賞のシアンモア記念（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。