リュウコトブキ（1990年生、母ライラックレディ）

リュウコトブキ（1990年5月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時16歳）と交配したライラックレディが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道茅部郡森町、生産者は（有）笹川大晃牧場。戦績は、中央平地23戦4勝2着2回、地方6戦0勝。主な勝ち鞍は1994年の神鍋特別(900万下)。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

4月4日、デビュー戦は山田泰誠騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

4月24日、中2週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったヤマニンバトルランにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

5月15日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスターペスカナイに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月30日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のユーワフブキに1馬身1/4の差をつけて断然の支持に応えた。

11月20日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸びを見せたが、伸びてきたコマモアンジェリカ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4歳（1994年）

2月14日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、5歳以上900万下の神鍋特別（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスピードトウコウを3/4馬身振り切って3勝目を獲得した。

3月12日、中3週で迎えた9戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、長良川ステークス（中京ダート1700m 雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の宝塚市制40周年記念（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた11戦目は、梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着に入った。

4月30日、中1週で迎えた12戦目は、茨木ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

6月4日、中4週で迎えた13戦目は、安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

9月25日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上900万下の新涼特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の川西特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた16戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るマダムビオーレを鬼脚で半馬身差し切って4勝目をマークした。

11月26日、中3週で迎えた17戦目は、花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5歳（1995年）

1月14日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

6月11日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、水無月ステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた21戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

7月8日、連闘で迎えた22戦目は、ハンデ戦のジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

7月29日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のみちのくステークス（福島ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

9月11日、中5週で迎えた24戦目は、フレンドリーカップ（水沢ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。8着に終わった。

6歳（1996年）

2月17日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた25戦目は、堀千亜樹騎手を鞍上に迎えて、アメジスト賞（大井ダート1800m 雪/重）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。11着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた26戦目は、早春賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀千亜樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。12着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた27戦目は、デネボラ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で堀千亜樹騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。14着に終わった。

6月18日、中8週で迎えた28戦目は、ゲンマ賞（大井ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で堀千亜樹騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。12着に敗れた。

7月25日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた29戦目は、山藤統宏騎手を鞍上に迎えて、シリウス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。10着に終わった。