ジューヌエコール（2014年生、母ルミナスポイント）

ジューヌエコール（2014年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「大規模艦隊に強力な小型艦で対抗する１９世紀の海軍の戦略思想（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時16歳）と交配したルミナスポイントが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦4勝。2016年のデイリー杯2歳ステークス(G2)に勝利した他、2017年の函館スプリントステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月10日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/重）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウハバネラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマルモレイナを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

11月12日、中6週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るボンセルヴィーソを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月11日、中3週で迎えた4戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

3歳（2017年）

3月12日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

6月18日、中9週で迎えた7戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のキングハートに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月28日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた9戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

4歳（2018年）

3月3日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で北村友一騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

3月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦2勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は減速してしまい17着に終わった。

6月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

8月26日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

10月14日、中6週で迎えた14戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

11月25日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は北村友一騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたコパノキッキング決め手に屈してクビ差の2着となった。

5歳（2019年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたヤマニンアンプリメ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月14日、中7週で迎えた17戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた18戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。