ブランドアート（1989年生、母ニシノアート）

ブランドアート（1989年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のビシヨツプボブ（当時6歳）と交配したニシノアートが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地21戦2勝。1992年のフラワーカップ(牝G3)に勝利した他、1992年のスイートピーステークス(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石毛善衛厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

1月5日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴーイングビッグを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月21日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/不良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウィーンコンサートを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月26日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦2勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

5月24日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦2勝）。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

7月5日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（6戦2勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

8月9日、中4週で迎えた8戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で中舘英二騎手（7戦2勝）。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

8月23日、中1週で迎えた9戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で中舘英二騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

10月4日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で中舘英二騎手（9戦2勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に敗れた。

4歳（1993年）

7月18日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた11戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で中舘英二騎手（10戦2勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で中舘英二騎手（11戦2勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた13戦目は、競馬法制定70周年記念初風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で中舘英二騎手（12戦2勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

10月30日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 雨/重）に48kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた15戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の東京競馬場開設60周年記念ノベンバーステ（東京芝1600m 晴/不良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた16戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（13戦2勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず16着に終わった。

5歳（1994年）

11月13日、約11か月半の休養明けで迎えた17戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月17日、中4週で迎えた18戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（14戦2勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

6歳（1995年）

1月14日、中3週で迎えた19戦目は、ジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた20戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず11着に終わった。

12月16日、約10か月の休養明けで迎えた21戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（15戦2勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。