ミトノオー（2020年生、母シダクティヴリー）

ミトノオー（2020年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+王」。毛色は栗毛。種牡馬のロゴタイプ（当時10歳）と交配したシダクティヴリーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は築紫洋。2023年の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)に勝利した他、2023年のジャパンダートダービー(Jpn1)で3着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、築紫洋から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、竹内三年によって1,870万円で落札された。

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

8月7日、デビュー戦は木幡巧也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のツウカイリアルに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月12日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのオキザリス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

3歳（2023年）

1月7日、中7週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラスの黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のタイセイマンボに3馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡巧也騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のモックモックに2馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

5月3日、中5週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のキリンジに6馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

7月12日、中9週で迎えた6戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

9月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

11月23日、中7週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったディクテオンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月21日、中3週で迎えた9戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2024年）

3月24日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（4戦3勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ヴァルツァーシャルに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

5月18日、中7週で迎えた11戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のハピをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

8月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

11月3日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。