ハピ（2019年生、母クイーンパイレーツ）

ハピ（2019年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「古代エジプトの男神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時9歳）と交配したクイーンパイレーツが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2022年のチャンピオンズカップ(G1)で3着に入った他、2022年のシリウスステークス(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

1月10日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のモディカに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月19日、中9週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアスクドゥラメンテに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

5月22日、中8週で迎えた3戦目は、3歳オープンの鳳雛ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のタイセイドレフォンに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

7月13日、中6週で迎えた4戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月1日、中7週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したジュンライトボルトを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

11月6日、中4週で迎えた7戦目は、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた8戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

4歳（2023年）

3月26日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

9月17日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月28日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたペプチドナイル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2024年）

2月3日、中4週で迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオーサムリザルトを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3月17日、中5週で迎えた13戦目は、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 小雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。