ブレイディヴェーグ（2020年生、母インナーアージ）

ブレイディヴェーグ（2020年4月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「広い道(オランダ語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時12歳）と交配したインナーアージが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のエリザベス女王杯(牝G1)に勝利した他、2024年の府中牝馬ステークス(牝G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宮田敬介厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

8月21日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は464kg。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したロードプレイヤーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2023年）

2月11日、約6か月の休養明けで迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオーヴァルブルームに6馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月25日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルケレリウスに3馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマスクトディーヴァを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月12日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のルージュエヴァイユを3/4馬身振り切って中距離女王の称号を獲得した。

4歳（2024年）

10月14日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のシンティレーションに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。