カシノビッグベン（2010年生、母ニシノファンシー）

カシノビッグベン（2010年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ロンドン大時計」。毛色は栗毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時18歳）と交配したニシノファンシーが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川隆則。戦績は、中央平地22戦0勝、地方18戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の4歳以上C2-6。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前川隆則から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、前川隆則から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、柏木務によって315万円で落札された。

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

7月1日、デビュー戦は野元昭嘉騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 雨/良）に出走。馬体重は496kg。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

7月8日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（3戦0勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

8月26日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で野元昭嘉騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。

10月6日、中5週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で野元昭嘉騎手（5戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で野元昭嘉騎手（6戦0勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた8戦目は、菅原隆一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

3歳（2013年）

1月14日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた11戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

2月2日、連闘で迎えた12戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた14戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず14着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた15戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では末脚が冴えず16着に終わった。

4月27日、中3週で迎えた16戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた17戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた18戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

6月9日、連闘で迎えた19戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた20戦目は、原田敬伍騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

8月3日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた22戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく16着に終わった。

9月29日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、南谷圭哉騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月6日、連闘で迎えた24戦目は、3歳以上C2-20（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南谷圭哉騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラベンダーベルに6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月25日、中2週で迎えた25戦目は、爽秋賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で南谷圭哉騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、プントインアリアに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上C2 17（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南谷圭哉騎手（3戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトウカイレックスに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

12月1日、連闘で迎えた27戦目は、3歳以上C2 39（佐賀ダート1300m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で南谷圭哉騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したスリーバリアントを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上C2 12（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で南谷圭哉騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウイントレジャーに4馬身の差をつけて順当に勝利した。

4歳（2014年）

1月4日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上C2-8（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で南谷圭哉騎手（6戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のプントインアリアに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

2月2日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で南谷圭哉騎手（7戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミズホダイスキに1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月15日、中1週で迎えた31戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月22日、中4週で迎えた32戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は南谷圭哉騎手（8戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた33戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南谷圭哉騎手（9戦5勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南谷圭哉騎手（10戦5勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南谷圭哉騎手（11戦5勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月1日、中1週で迎えた36戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で南谷圭哉騎手（12戦5勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた37戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で南谷圭哉騎手（13戦5勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月12日、中3週で迎えた38戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で南谷圭哉騎手（14戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた39戦目は、エトワールカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で南谷圭哉騎手（15戦5勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた40戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で南谷圭哉騎手（16戦5勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。