イシノミューズ（1998年生、母インターアルテミス）

イシノミューズ（1998年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のラムタラ（当時6歳）と交配したインターアルテミスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本ファーム。戦績は、中央平地40戦6勝2着7回。2004年の都大路ステークス(オープン)で2着に入った他、2004年の米子ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

3月10日、デビュー戦は武英智騎手を鞍上に据えて、3歳未出走（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は418kg。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したシンメイユウシュンに半馬身届かず2着に敗北した。

3月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未出走（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエイユーファイターに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月12日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月27日、中1週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスターリーロマンスをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2002年）

7月14日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の門司特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

5歳（2003年）

2月1日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

3月22日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の伊良湖特別（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の須賀川特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒシアスカを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

5月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したモノポールに3/4馬身届かず2着となった。

6月22日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の水無月特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったキネティクスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月19日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の有明特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のアサカジェムに1馬身1/4の差をつけて4勝目をマークした。

8月24日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったウインラディウスに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

9月6日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったニシノムーンライトに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月5日、中3週で迎えた16戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤテレサを3/4馬身振り切って5勝目を奪取した。

11月9日、中1週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したニシノムーンライトを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月29日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤコンドルを半馬身振り切って制した。

6歳（2004年）

2月29日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（3戦2勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた21戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた22戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

5月9日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したチアズメッセージを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月22日、中1週で迎えた24戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた25戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦2勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた27戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月14日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

7歳（2005年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

4月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた32戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

5月8日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

6月5日、中3週で迎えた34戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

7月3日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた36戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた37戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

10月1日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた38戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた39戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた40戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。