ビナムーン（2009年生、母ラムタラカップ）

ビナムーン（2009年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名（ベトナム（Ｖｉｅｔ　Ｎａｍ）の略）＋月」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時14歳）と交配したラムタラカップが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白瀬盛雄。戦績は、中央平地1戦0勝、地方17戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年のツインベスト特別。

経歴

デビュー前

坂本昇厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2011年）

7月21日、デビュー戦は坂井英光騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。馬体重は461kg。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

3歳（2012年）

2月9日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るノースキングを交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月13日、中4週で迎えた3戦目は、3歳（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、極端なハイペースでレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、ノービリティにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月2日、中2週で迎えた4戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、グランデスボスケに交わされて2馬身半差の2着となった。

4月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳戦のツインベスト特別（浦和ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリッキーワンスモアを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を掴み取った。

5月19日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（2戦2勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

4歳（2013年）

1月7日、約8か月の休養明けで迎えた7戦目は、一般C2一二（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた8戦目は、一般C2三四（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

3月11日、中4週で迎えた9戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、にちりん賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のジンライムシュガーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4月2日、中2週で迎えた10戦目は、一般C1三四（船橋ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、緩みのないペースで一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

5月6日、中4週で迎えた11戦目は、よみうりランド賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた12戦目は、行田市観光協会会長賞（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴史騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた13戦目は、一般C1四五（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月15日、中3週で迎えた14戦目は、山本聡紀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のウミネコ賞（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定戦のカワセミ賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

5歳（2014年）

4月11日、約8か月半の休養明けで迎えた16戦目は、濱田達也騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一十二（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた17戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一十二（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のベルモントリヴァーに2馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

6月18日、中5週で迎えた18戦目は、一般C2四五（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。