キングダムバイオ（2003年生、母エレガントバイオ）

キングダムバイオ（2003年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「王国＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時9歳）と交配したエレガントバイオが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方21戦5勝2着5回。主な勝ち鞍は2008年のサードニクス特別(一般C2一)。

経歴

デビュー前

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

11月12日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は478kg。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた2戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

3歳（2006年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

8月26日、約8か月の休み明けで迎えた5戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

9月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では見せ場なく15着に敗れた。

11月14日、中7週で迎えた7戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ゴールデンスラムに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月13日、連闘で迎えた9戦目は、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグランドミューズに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2007年）

1月16日、中4週で迎えた10戦目は、一般C2七八（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで崩れずに走り抜いたが、抜け出したエベレストクィーンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

2月7日、中2週で迎えた11戦目は、一般C2三アイ（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた12戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一般C2六七八（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、一般C2三（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のロマンサイレンスに2馬身半の差をつけて優勝

4月10日、中2週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、浮島特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた15戦目は、一般C1四（船橋ダート1500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

12月4日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、一般C2二アイ（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

5歳（2008年）

1月11日、中4週で迎えた17戦目は、一般C2七アイ（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したヒストリーを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

2月14日、中4週で迎えた18戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般C2-15 16 17（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

3月6日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた19戦目は、一般C2七アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、フリートウェーブに3/4馬身交わされて2着となった。

4月4日、中3週で迎えた20戦目は、一般C2四アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた21戦目は、一般C2九十（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（9戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったオウシュウコトブキに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月6日、中2週で迎えた22戦目は、一般C2四アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（10戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のワタリレディーに3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

6月17日、中5週で迎えた23戦目は、一般C2三四（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（11戦2勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた24戦目は、一般C2三四（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（12戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた25戦目は、トワイライト・ギャラクシー賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（13戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダンシングママに7馬身の差をつけて4勝目を収める

8月22日、中3週で迎えた26戦目は、サードニクス特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で的場文男騎手（14戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモエロタケショウに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月25日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、一般C1三アイ（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で的場文男騎手（15戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。