モリノドリーム（2019年生、母グロリエッテ）

モリノドリーム（2019年4月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+夢」。毛色は鹿毛。種牡馬のモーリス（当時8歳）と交配したグロリエッテが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は森永牧場。2024年のキーンランドカップ(G3)で4着に入った他、2024年の青函ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大江原哲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

7月17日、デビュー戦は木幡育也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

8月15日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で木幡育也騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3歳（2022年）

3月5日、約6か月半の休養明けで迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた6戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

7月23日、中4週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマヒナライズに1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月4日、中5週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーホウデュランを3/4馬身振り切って2勝目を手にした。

10月1日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったサトノレーヴに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4歳（2023年）

6月10日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のクラリティスケールに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

7月1日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のドロップオブライトをクビ差振り切って1番人気に応えた。

9月10日、中9週で迎えた13戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

5歳（2024年）

1月8日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月7日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、モルガナイトステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアサカラキングを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、青函ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るカンティーユを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って5勝目をマークした。

8月25日、中8週で迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月5日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（4戦1勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。