サツマコムスメ（1989年生、母テルノワカクサ）

サツマコムスメ（1989年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はサラブレッド系で、毛色は黒鹿毛。種牡馬のラシアンルーブル（当時9歳）と交配したテルノワカクサが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は能登一男。戦績は、中央平地14戦2勝、地方44戦8勝2着7回。1991年のフェニックス賞(オープン)に勝利した他、1991年のききょうステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

6月8日、デビュー戦は田所清広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダンツセントーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

8月17日、中9週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカシノエタニティに3馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

9月1日、中1週で迎えた3戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

9月29日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた6戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

3歳（1992年）

2月9日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた8戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた9戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた10戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた11戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

12月13日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、元町ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

4歳（1993年）

1月23日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

2月27日、中4週で迎えた14戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

5月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、井手上慎一騎手を鞍上に迎えて、ぼたん特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のスノーボールに1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6月23日、中3週で迎えた16戦目は、ガーベラ特別（名古屋ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で井手上慎一騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のレットファスターに2馬身半の差をつけて4勝目を収める

7月16日、中2週で迎えた17戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、ルビー特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた18戦目は、スプリンター争覇（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は井手上慎一騎手（2戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた19戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、サードニクス特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月19日、中3週で迎えた20戦目は、コスモス特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は井手上慎一騎手（3戦2勝）。5頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったスズノキャスターから1馬身半差の2着となった。

10月24日、中4週で迎えた21戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったキタシバスペインから1馬身差の2着となった。

11月9日、中1週で迎えた22戦目は、フェニックス特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のラムセスオーに半馬身の差をつけて制した。

11月23日、中1週で迎えた23戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で中川雅之騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったチェッカーホマレから半馬身差の2着に敗北した。

12月6日、中1週で迎えた24戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中川雅之騎手（3戦1勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のピースマシーンに9馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月19日、中1週で迎えた25戦目は、中日杯（金沢ダート2300m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で中川雅之騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。最後は、2着のエビスライトオーに1馬身の差をつけて7勝目を奪取した。

5歳（1994年）

1月6日、中2週で迎えた26戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で中川雅之騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったチェッカーホマレから4馬身差の2着に敗北した。

4月10日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、スプリングカップ（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中川雅之騎手（6戦3勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた28戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は8戦連続で中川雅之騎手（7戦3勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた29戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、JTB賞（金沢ダート1900m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったエビスライトオーから2馬身半差の2着となった。

5月23日、中1週で迎えた30戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は中川雅之騎手（8戦3勝）。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた31戦目は、百万石賞（金沢ダート2300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（9戦3勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた32戦目は、読売レディス杯（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中川雅之騎手（10戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のレディプロムナードに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月31日、中1週で迎えた33戦目は、スプリンターズカップ（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中川雅之騎手（11戦4勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月30日、中3週で迎えた34戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中川雅之騎手（12戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のシンボリエンブレムに1馬身の差をつけて優勝

9月25日、中3週で迎えた35戦目は、山中利夫騎手を鞍上に迎えて、白山大賞典（金沢ダート2600m 晴/不良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月6日、中5週で迎えた36戦目は、北国王冠（金沢ダート2300m 曇/重）に出走。鞍上は中川雅之騎手（13戦5勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。6着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた37戦目は、殿田倫之騎手を鞍上に迎えて、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた38戦目は、古性秀之騎手を鞍上に迎えて、A（金沢ダート2300m 曇/不良）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。3着を確保した。

6歳（1995年）

1月4日、中1週で迎えた39戦目は、酒井作男騎手を鞍上に迎えて、新春グランプリ（名古屋ダート1800m 曇/不良）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月8日、約7か月の休み明けで迎えた40戦目は、長嶋和彦騎手を鞍上に迎えて、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったラッキートライから1馬身半差の2着となった。

9月17日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた41戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で長嶋和彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた42戦目は、白山大賞典（金沢ダート2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で長嶋和彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月11日、中0週で迎えた43戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で長嶋和彦騎手（3戦0勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた44戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で長嶋和彦騎手（4戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。3着を確保した。

11月19日、中1週で迎えた45戦目は、北國王冠（金沢ダート2300m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で長嶋和彦騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったエビスライトオーから3/4馬身差の2着となった。

12月11日、中2週で迎えた46戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で長嶋和彦騎手（6戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた47戦目は、中日杯（金沢ダート2300m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で長嶋和彦騎手（7戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のエビスライトオーに2馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

7歳（1996年）

4月14日、約3か月半の休養明けで迎えた48戦目は、安部竜司騎手を鞍上に迎えて、スプリングカップ（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた49戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は長嶋和彦騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた50戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長嶋和彦騎手（9戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた51戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長嶋和彦騎手（10戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月16日、中1週で迎えた52戦目は、百万石賞（金沢ダート2300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で長嶋和彦騎手（11戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月28日、中5週で迎えた53戦目は、スプリンターズカップ（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は山中利夫騎手（1戦0勝）。5頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた54戦目は、読売レディス杯（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は長嶋和彦騎手（12戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた55戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で長嶋和彦騎手（13戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。3着を確保した。

9月24日、中1週で迎えた56戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた57戦目は、白山大賞典（金沢ダート2600m 晴/不良）に出走。鞍上は長嶋和彦騎手（14戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月4日、中5週で迎えた58戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で長嶋和彦騎手（15戦1勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。