バレル（2019年生、母ミスエンピリカル）

バレル（2019年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「サーフィン用語。波でできる最高の空間」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時6歳）と交配したミスエンピリカルが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高岸順一。主な勝ち鞍は2022年の笠松けいば金曜日ライブ配信中(一般C4)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高岸順一から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、岡井元憲によって1,540万円で落札された。

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

4月2日、デビュー戦は長岡禎仁騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

5月8日、中4週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、ビヨンドザリミットに交わされて1馬身差の2着となった。

7月16日、中1週で迎えた6戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

8月28日、中5週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

9月4日、連闘で迎えた8戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

11月4日、中8週で迎えた9戦目は、村上弘樹騎手を鞍上に迎えて、笠松けいば金曜日ライブ配信中（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のスピアヘッドに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月11日、連闘で迎えた10戦目は、こうちゃん一歳お誕生日記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上弘樹騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のネオマティリアルに9馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月5日、中2週で迎えた11戦目は、へびつかい座特別（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上弘樹騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のモズプラチナに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2023年）

3月5日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた13戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、4着を確保した。

4月16日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

6月24日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

7月9日、中1週で迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスのタイランドカップ（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

10月8日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

11月5日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。17頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、オードリーバローズに半馬身交わされて2着となった。

12月3日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

5歳（2024年）

2月10日、中9週で迎えた20戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

3月24日、中5週で迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神芝1400m 雨/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ルヴァンノワールにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月21日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1勝クラス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。