シーワン（1994年生、母カリビアンブルー）

シーワン（1994年5月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のタイトスポット（当時7歳）と交配したカリビアンブルーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）グリーンヒルスタッド。戦績は、中央平地29戦4勝2着2回、地方4戦1勝。1998年のアイルランドトロフィー(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中澤勇喜厩舎（新潟）へ入厩。

2歳（1996年）

9月18日、デビュー戦は渡辺正治騎手を鞍上に据えて、馬体重は460kg。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のフレッシュランに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月17日、中3週で迎えた2戦目は、3歳B2（三条ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺正治騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳B2（三条ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺正治騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた4戦目は、3歳B2（新潟(地)ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺正治騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

3歳（1997年）

1月19日、中7週で迎えた5戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の呉竹賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2月8日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山賀一騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと末脚を伸ばして、最後は2着のマイネルユーベルに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

4月12日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山賀一騎手（4戦1勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

6月1日、中6週で迎えた10戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山賀一騎手（5戦1勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて4着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた12戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝1700m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

10月4日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のいわき特別（福島芝1700m 雨/良）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の飯坂特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

4歳（1998年）

1月10日、中9週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（6戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

1月25日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

3月2日、中4週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の御宿特別（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（8戦1勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた19戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の両国特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったニットウダンシングにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月25日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

6月7日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の湘南特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

6月21日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の小野特別（阪神芝1600m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

7月11日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったセントパークに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

8月1日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（4戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のユキノコマチに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

8月29日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のストロングアーミーを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

9月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエイシンファイトに1馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

10月4日、中1週で迎えた28戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた29戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

11月21日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（6戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5歳（1999年）

4月18日、約4か月の休養明けで迎えた32戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた33戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の春嶺ステークス（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。