アスコルターレ（2018年生、母アスコルティ）

アスコルターレ（2018年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「聴く(伊)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時6歳）と交配したアスコルティが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のマーガレットステークス(オープン)に勝利した他、2020年のもみじステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月7日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のマイネルジェロディを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月8日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

10月18日、中9週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒトヨギリをクビ差だけ差し切って2勝目を奪取した。

12月20日、中8週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

3歳（2021年）

2月27日、中9週で迎えた5戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のロングトレーンをクビ差振り切って3勝目をゲットした。

3月20日、中2週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた6戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞ファルコンステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に敗れた。

5月29日、中9週で迎えた7戦目は、3歳重賞の葵ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦2勝）。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず10着に敗れた。

7月18日、中6週で迎えた8戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

8月22日、中4週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のテレビ西日本賞北九州記念（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

12月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4歳（2022年）

2月13日、中7週で迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

5月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

7月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では目立つような脚を使えず15着に終わった。

5歳（2023年）

7月16日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず15着に終わった。

10月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

12月17日、中7週で迎えた16戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。