ワールドカップ（1995年生、母トウコウキャロル）

ワールドカップ（1995年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時18歳）と交配したトウコウキャロルが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村本牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1998年の南武特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

11月2日、デビュー戦はM.ロバーツ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

3歳（1998年）

1月25日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた4戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したホッカイライデンを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクイックドロウに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月4日、中1週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた8戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 曇/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキープザモチーフに1馬身3/4の差をつけて2勝目を挙げた。

5月9日、中1週で迎えた9戦目は、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたトップパシフィック決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月27日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り雨/重）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

10月17日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたオーバーザウォール決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月1日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオンワードシノンに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月20日、中6週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4歳（1999年）

1月10日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

3月6日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

5歳（2000年）

9月3日、約18か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鹿野山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したブルーハイウェイにハナ差届かず2着となった。

9月23日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた18戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず3着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったイブキヤマノオーにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

12月3日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

6歳（2001年）

9月2日、約9か月の休み明けで迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の魚野川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の晩秋特別（東京芝2400m 雨/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。