マチカネワラウカド（1994年生、母オオシマリアナ）

マチカネワラウカド（1994年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のスキャン（当時6歳）と交配したオオシマリアナが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大島牧場。戦績は、中央平地29戦6勝2着3回、地方5戦2勝。1998年の東海ウインターステークス(G2)に勝利した他、1999年の東海菊花賞(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

高橋隆厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

12月1日、デビュー戦は高橋亮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は464kg。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトップサージャンに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月22日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

3歳（1997年）

1月15日、中2週で迎えた3戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るパリスアルフを凄まじい末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を奪取した。

1月25日、中0週で迎えた4戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月7日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は高橋亮騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた6戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

10月5日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の藤森特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた9戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は高橋亮騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

12月13日、中2週で迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

12月21日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のヤマトプリティに1馬身1/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

4歳（1998年）

1月24日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、5歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

2月22日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、5歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦1勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月12日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月9日、中3週で迎えた16戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

6月20日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた18戦目は、灘ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮し、3着に入った。

7月18日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の神鍋特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（10戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサンデーメイトをハナ差振り切って優勝

10月31日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（11戦3勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したビコーミニスターを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

11月14日、中1週で迎えた21戦目は、霜月ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（12戦3勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のロックリズムに6馬身の差をつけて5勝目をゲットした。

12月6日、中2週で迎えた22戦目は、G2の東海ウインターステークス（中京ダート2300m 晴/重）に出走。鞍上は石橋守騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエムアイブランを半馬身振り切って初の重賞タイトルを掴み取った。

5歳（1999年）

1月10日、中4週で迎えた23戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（13戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた24戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（14戦4勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた25戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（15戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた26戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（16戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた27戦目は、竹秋ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（17戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したマイターンに半馬身届かず2着に敗北した。

5月4日、中3週で迎えた28戦目は、G3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋亮騎手（18戦4勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月22日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高橋亮騎手（19戦4勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したエムアイブランを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から15kg戻して迎えた30戦目は、G3の白山大賞典（金沢ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るオースミジェットを上がり0位の末脚で半馬身差し切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

11月3日、中2週で迎えた31戦目は、G2の東海菊花賞（名古屋ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のハカタビッグワンに1馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

6歳（2000年）

10月9日、約11か月半の休養明けで迎えた32戦目は、G3の白山大賞典（金沢ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

7歳（2001年）

10月21日、約12か月半の休養明けで迎えた33戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（7戦4勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

10月27日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（8戦4勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手に欠いて15着に終わった。