タイイーグル（1987年生、母タイバトル）

タイイーグル（1987年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時9歳）と交配したタイバトルが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地22戦5勝2着2回。1991年の宝塚記念(G1)で3着に入った他、1991年のエメラルドステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

1月5日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

9月29日、約8か月半の休み明けで迎えた3戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマチエールに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月13日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で西園正都騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の金華山特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西園正都騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

11月3日、連闘で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の会津特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西園正都騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚を見せたが、勝ったツルマイソロンにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

11月18日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の福島放送賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で西園正都騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったアルデモーラに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月22日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカルストンニシキを上がり3位の末脚で半馬身差し切って2勝目を獲得した。

4歳（1991年）

1月7日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコウエイダッシュに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

2月16日、中5週で迎えた10戦目は、斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

2月23日、連闘で迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、関ケ原ステークス（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエリモパサーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月28日、中4週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（6戦3勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた14戦目は、エメラルドステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のハードフブキに1馬身1/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月9日、中1週で迎えた15戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

5歳（1992年）

10月11日、約16か月半の休み明けで迎えた16戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた18戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月13日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

6歳（1993年）

1月5日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた21戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（7戦3勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい6着に終わった。