マヤノアブソルート（1997年生、母ザリサ）

マヤノアブソルート（1997年3月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のデインヒル（当時11歳）と交配したザリサが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地29戦6勝2着7回。2001年、2002年と小倉記念(ハンデG3)で2回3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

5月6日、デビュー戦は橋本美純騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（福島ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のビーブレイヴに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

6月24日、中1週で迎えた4戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月9日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4歳（2001年）

3月3日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく8着に終わった。

3月25日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上500万下の美濃特別（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したトーホウツートップにハナ差届かず2着に惜敗した。

4月22日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったスリリングサンデーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月13日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の本宮特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は橋本美純騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハッピーリクエストをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月9日、中3週で迎えた10戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のフィリピントロフィー（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のタイキダグラスをクビ差振り切って3勝目を手にした。

6月30日、中2週で迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のイブキガバメントを半馬身振り切って4勝目をマークした。

8月12日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月22日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい5着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたコンタクト決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月10日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた16戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2001ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2002年）

7月6日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトゥルーサーパスを半馬身振り切って休み明け初戦を物にした。

7月28日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったスプリングチケットに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

8月11日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、逃げるシーパッションを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月5日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（5戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

6歳（2003年）

5月17日、約6か月半の休み明けで迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、伸びてきたミスキャスト決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月14日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下のタイランドカップ（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったイケハヤブサに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

8月3日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアイアンリアリティを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

8月17日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた28戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

12月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。