ヤマヒサボーイ（1986年生、母ザフオクシーレデイ）

ヤマヒサボーイ（1986年5月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のプルラリズム（当時6歳）と交配したザフオクシーレデイが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中橋正。戦績は、中央平地26戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1990年の玄海特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

11月6日、デビュー戦は猿橋重利騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

11月13日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、アラタマアトラスに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月18日、中2週で迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルサウメヨシに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（1989年）

6月3日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のあじさい賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

7月2日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（中京芝1700m 雨/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のサンラブホーラーを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

7月22日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のムサシアイバーに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月24日、中8週で迎えた8戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4歳（1990年）

4月1日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（2戦2勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

4月14日、中1週で迎えた10戦目は、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（3戦2勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の上賀茂ステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は猿橋重利騎手（3戦0勝）。17頭立ての9番人気で大外17番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた12戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

6月2日、中1週で迎えた13戦目は、水無月ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦のパールステークス（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に敗れた。

7月14日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のスターオブビジョンをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

9月9日、中2週で迎えた18戦目は、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手（7戦3勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で丸山勝秀騎手（8戦3勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ダイユウサクに交わされて3馬身半差の2着となった。

10月27日、中3週で迎えた20戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた21戦目は、高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず14着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた22戦目は、D.ガウチ騎手を鞍上に迎えて、’90ゴールデンホィップトロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

5歳（1991年）

11月2日、約11か月の休み明けで迎えた23戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（9戦3勝）。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた24戦目は、比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（10戦3勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

12月22日、中4週で迎えた25戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

6歳（1992年）

9月12日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、スカイブルーステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。