キクノキセキ（2007年生、母オラクルライト）

キクノキセキ（2007年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋奇跡」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時8歳）と交配したオラクルライトが16歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高橋牧場。戦績は、中央平地15戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2012年の與杼特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高橋牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」と「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

1月17日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

3月21日、中8週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったデンゼルバローズを半馬身捉え切れず2着となった。

3月28日、連闘で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったグリッターウイングにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月9日、中5週で迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエンジェルブレスに約11馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（2011年）

12月4日、約19か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の企救丘特別（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5歳（2012年）

1月15日、中5週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、ダノンフィーバーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月25日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のトランソニックをアタマ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

4月22日、中3週で迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 小雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のダノンジュピターをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

8月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

9月9日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月21日、中5週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。