クレバーカイオウ（2010年生、母オードトワレ）

クレバーカイオウ（2010年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋海王」。毛色は鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時13歳）と交配したオードトワレが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）長浜牧場。戦績は、中央平地19戦1勝2着2回、中央障害1戦0勝、地方14戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、長浜牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、田邊正明によって577.5万円で落札された。

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

7月14日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたノウレッジ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月4日、中2週で迎えた2戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、4着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたワイルドドラゴン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月7日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴールデンソウルを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

3歳（2013年）

1月6日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ伸び切れず14着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8月25日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

9月28日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

10月26日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた11戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず10着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

4歳（2014年）

2月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3月16日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた15戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

5月31日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

7月16日、中6週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた19戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、ひまわり特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

12月6日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた20戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 小雪/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

5歳（2015年）

1月17日、中5週で迎えた21戦目は、鈴木慶太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。7着に終わった。

3月23日、中8週で迎えた22戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、春光特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月31日、連闘で迎えた23戦目は、花吹雪特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた24戦目は、木蓮特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた25戦目は、つつじ賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

6月9日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた26戦目は、緑風特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた27戦目は、海開き賞（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で山崎誠士騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

8月21日、中6週で迎えた28戦目は、星月夜特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で山崎誠士騎手（6戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

12月16日、約4か月の休み明けで迎えた29戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、トナカイ特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

6歳（2016年）

1月2日、中1週で迎えた30戦目は、ニューイヤー特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた31戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、王者の眼差し賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったキャバーンにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

2月19日、中2週で迎えた32戦目は、風来特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のアインディアマントに1馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

3月4日、中1週で迎えた33戦目は、朧月賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月1日、中3週で迎えた34戦目は、エイプリル賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。