ダイシンオレンジ（2005年生、母アシヤマダム）

ダイシンオレンジ（2005年4月1日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋オレンジ」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時8歳）と交配したアシヤマダムが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は戸川牧場。戦績は、中央平地28戦7勝2着2回、地方5戦0勝2着1回。2010年のアンタレスステークス(G3)に勝利した他、2011年の平安ステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、戸川牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、戸川牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、大八木信行によって1,522.5万円で落札された。

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

4月5日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた3戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

8月31日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

10月4日、中4週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のマルカマックスに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2009年）

1月24日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のニューイチトクに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月22日、中3週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のグランプリサクセスをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5月3日、中7週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

6月28日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

10月31日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、スマートタイタンに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月22日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（6戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフロムジオリエントを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月5日、中1週で迎えた14戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2009ゴールデンスパートロフィー（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

5歳（2010年）

1月5日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーホウオルビスを上がり3位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って5勝目を手に入れた。

1月24日、中2週で迎えた16戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（8戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたロールオブザダイス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月25日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（9戦5勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のナニハトモアレに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルをつかんだ。

11月7日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（10戦6勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた19戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（11戦6勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

6歳（2011年）

1月23日、中6週で迎えた20戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（12戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のインバルコをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

2月20日、中3週で迎えた21戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（13戦7勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

4月24日、中8週で迎えた22戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。13頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

9月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（14戦7勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

11月6日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

7歳（2012年）

3月22日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（15戦7勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったニホンピロアワーズに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

4月14日、中2週で迎えた26戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

6月24日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

8月16日、中7週で迎えた28戦目は、Jpn2のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（16戦7勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

10月2日、中6週で迎えた29戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（17戦7勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

11月21日、中6週で迎えた30戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（18戦7勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

8歳（2013年）

3月20日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（19戦7勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

4月13日、中2週で迎えた32戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

5月18日、中4週で迎えた33戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。