ナイアード（2006年生、母シャドウスプリング）

ナイアード（2006年2月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「水の精（ギリシャ神話）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時12歳）と交配したシャドウスプリングが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日進牧場。戦績は、中央平地23戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の桂川ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

粕谷昌央厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

5月30日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

7月5日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアフィリエイトを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月19日、中1週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/不良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のテイエムオーロラに3馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

8月9日、中2週で迎えた4戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

9月20日、中5週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

10月24日、中4週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の会津特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

4歳（2010年）

12月18日、約14か月の休養明けで迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、プリティガールに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月25日、連闘で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のケイエスシンアカリに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

5歳（2011年）

1月15日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

2月27日、中5週で迎えた10戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の糸島特別（小倉芝1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では圧巻の末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4月23日、中7週で迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5月15日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のキングオブザベストに1馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

5月29日、中1週で迎えた13戦目は、ルミエールステークス（新潟芝1000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月3日、中4週で迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

10月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のトーホウシンバルをクビ差振り切って5勝目を収める

11月6日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた17戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月25日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの2011アンコールステークス（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

6歳（2012年）

6月17日、約6か月の休養明けで迎えた19戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（5戦1勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

7月22日、中4週で迎えた20戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（6戦1勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。16着に終わった。

8月19日、中3週で迎えた21戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びあぐねて17着に終わった。

10月7日、中6週で迎えた22戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた23戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。