キューティアップ（1987年生、母シーバードパーク）

キューティアップ（1987年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアツプセツター（当時7歳）と交配したシーバードパークが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）明和牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1990年のしゃくなげステークス(900万下)。

経歴

デビュー前

本郷一彦厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

3月25日、デビュー戦は菅原泰夫騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は414kg。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

4月8日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、原昌久騎手を鞍上に迎えて、4歳未出走（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたミホレインボー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月28日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキャステングガールにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月20日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は原昌久騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のバトルフローラに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月3日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアヤノロマンを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って2勝目を手に入れた。

6月23日、中2週で迎えた6戦目は、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原昌久騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のポトマックピットをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

8月5日、中5週で迎えた7戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で原昌久騎手（4戦3勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

9月9日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で原昌久騎手（5戦3勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で原昌久騎手（6戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

11月11日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で原昌久騎手（7戦3勝）。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

4歳（1991年）

4月27日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、箱根ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で原昌久騎手（8戦3勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

5月18日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で原昌久騎手（9戦3勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた13戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦のTUF杯（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の弥彦特別（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

8月10日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

9月14日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は原昌久騎手（10戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（11戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた19戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は原昌久騎手（12戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず3着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（6戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた22戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（7戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。