グランスラムアスク（2019年生、母ジェニサ）

グランスラムアスク（2019年3月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「完勝+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したジェニサが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2022年の忘れな草賞(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、廣崎利洋HDによって1億584万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

8月1日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は470kg。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

8月22日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

11月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、古川奈穂騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、6着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で古川奈穂騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のストーリアを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

3月12日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で古川奈穂騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

4月10日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川奈穂騎手（3戦1勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着を確保した。

5月1日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で古川奈穂騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

7月10日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で古川奈穂騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1800m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で古川奈穂騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

8月7日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で古川奈穂騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

10月16日、中9週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラスの粟島特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で古川奈穂騎手（8戦1勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて、最後は2着のレッドベルアームをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

11月5日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの蛍池特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で古川奈穂騎手（9戦2勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで踏ん張ったが、セントカメリアに交わされて3馬身差の2着となった。

12月10日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で古川奈穂騎手（10戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのフォーチュンカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

4歳（2023年）

1月7日、中0週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は古川奈穂騎手（11戦2勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの四国新聞杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で古川奈穂騎手（12戦2勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

4月2日、連闘で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川奈穂騎手（13戦2勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた18戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの野島崎特別（中山芝2000m 晴/重）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの胎内川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は古川奈穂騎手（14戦2勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させてあっさりと抜け出し、最後は2着のタガノチュールに4馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

5月14日、中1週で迎えた20戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの弥彦ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットでひたむきに粘り続けて、最後は2着のルドヴィクスをハナ差振り切って4勝目を挙げた。

7月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は古川奈穂騎手（15戦3勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた22戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

5歳（2024年）

1月13日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた24戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた25戦目は、R.R.キング騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に終わった。

3月9日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は古川奈穂騎手（16戦3勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

6月9日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

7月27日、中6週で迎えた28戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた29戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

10月20日、中9週で迎えた30戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。