コマンドライン（2019年生、母コンドコマンド）

コマンドライン（2019年2月20日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「キーボードだけで操作する画面上の入力行(IT用語)」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したコンドコマンドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のサウジアラビアロイヤルカップ(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億4,000万円（350万×40口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月5日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るコンクパールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のステルナティーアを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

3歳（2022年）

3月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

7月13日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

11月26日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず18着に敗れた。

4歳（2023年）

11月18日、約12か月の休み明けで迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

5歳（2024年）

2月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。

2024年2月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。