スマートカスタム（2004年生、母フロムファースト）

スマートカスタム（2004年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋習慣（優れた順応性のある馬）」。毛色は鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時6歳）と交配したフロムファーストが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地10戦2勝2着3回。2007年のスイートピーステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

7月8日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたニシノチャーミー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

7月23日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のナムラマースを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月5日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

12月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマザーズウィッシュを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中2週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2007年）

1月14日、中2週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月24日、中5週で迎えた7戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月1日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたトウカイオスカー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

4月29日、中3週で迎えた10戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のラブカーナをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。