インダストリア（2019年生、母インダクティ）

インダストリア（2019年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「物語に登場する架空の地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のリオンディーズ（当時6歳）と交配したインダクティが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)に勝利した他、2022年のジュニアカップ(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

宮田敬介厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

10月9日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったモカフラワーにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

10月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のユイノゴトクを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2022年）

1月5日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るベルウッドブラボーを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

3月6日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

5月8日、中8週で迎えた5戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月19日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でD.レーン騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい13着に敗れた。

12月28日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスのカウントダウンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のダンテスヴューに1馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

4歳（2023年）

2月5日、中5週で迎えた8戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

4月1日、中7週で迎えた9戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジャスティンカフェを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

6月11日、中9週で迎えた10戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

9月10日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

10月28日、中6週で迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

5歳（2024年）

3月30日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。