フミノパシフィック（2005年生、母モリチヅル）

フミノパシフィック（2005年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋太平洋」。毛色は栗毛。種牡馬のボストンハーバー（当時11歳）と交配したモリチヅルが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷口牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着3回、地方4戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の高瀬川ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

4月27日、デビュー戦は長谷川浩大騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

6月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたシークレバー決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

6月21日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

9月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳戦のアストレア特別（旭川ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったコナフェットから1馬身差の2着に敗北した。

9月20日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（4戦0勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

10月28日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、一般C4（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のタガノヴォイスに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月15日、中2週で迎えた8戦目は、神楽酒造そば焼酎天照杯（荒尾ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中純騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のフジノビームに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

12月17日、中4週で迎えた9戦目は、一般C3（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中純騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のフジノビームに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2009年）

1月17日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

2月7日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のメイショウセンゴクに1馬身1/4の差をつけて4勝目をマークした。

2月28日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、シルクレセプションにクビ差交わされて2着となった。

3月21日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

4月18日、中3週で迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のデュアルプロセッサを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5月10日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下のアハルテケステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は池添謙一騎手（4戦1勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

10月25日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

12月12日、中3週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の南総特別（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

5歳（2010年）

1月16日、中4週で迎えた19戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったナムラカクレイに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

2月7日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウヨシヒサを半馬身振り切って6勝目をつかんだ。

3月7日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

4月4日、中3週で迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、4着に入った。

5月8日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスマートブレードに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月9日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

11月21日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は長谷川浩大騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は垂れてしまい13着に終わった。

12月19日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

6歳（2011年）

1月15日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた27戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

7月31日、約6か月半の休養明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。