エメラルド（2015年生、母ウェルカムキャット）

エメラルド（2015年5月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のカネヒキリ（当時13歳）と交配したウェルカムキャットが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内フアーム。戦績は、地方8戦1勝2着4回。主な勝ち鞍は2020年の農産物ブランドOGAWA’N賞(一般C1六)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、静内ファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、熊谷英樹によって313.2万円で落札された。

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2017年）

8月17日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は506kg。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったアンジュキッスに詰め切れず、約11馬身差の2着に敗れた。

8月29日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、で一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、レディゴディバに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

9月19日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（門別ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた4戦目は、2歳（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、ノブイチに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月19日、中1週で迎えた5戦目は、2歳（門別ダート1500m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（4戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンレパードに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月9日、中2週で迎えた6戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1700m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

3歳（2018年）

11月19日、約12か月半の休み明けで迎えた7戦目は、水野翔騎手を鞍上に迎えて、峰之!明日の残高は気にすんな杯（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカレンスレイに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月27日、中4週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた8戦目は、井上幹太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の桂馬賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4歳（2019年）

1月22日、中3週で迎えた9戦目は、一般C3八九（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上幹太騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた10戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、一般C3十十一（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた11戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、一般C3（船橋ダート1200m 小雨/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた12戦目は、一般C3九十（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったヒロミに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

3月20日、中1週で迎えた13戦目は、一般C3五六（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るモテモテホマックスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、一般C2十十一十二（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた15戦目は、横川怜央騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた16戦目は、オフトひたちなか賞（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、5着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた17戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、アメリカウォーターメロン賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

8月16日、中1週で迎えた18戦目は、一般C3一二三（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したモテモテホマックスを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月16日、中3週で迎えた19戦目は、一般C2七八九（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るゲンキチヤマトを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

10月3日、中1週で迎えた20戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、一般C2一二三（大井ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月5日、中8週で馬体重を前走から19kg減らして迎えた21戦目は、一般C2三四五（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したレッドパワーに半馬身届かず2着に敗北した。

12月31日、中3週で迎えた22戦目は、一般C2一二三（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

5歳（2020年）

1月22日、中2週で迎えた23戦目は、一般C2七八（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、5着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた24戦目は、千田洋騎手を鞍上に迎えて、一般C2六七八（大井ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

6月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた25戦目は、石川駿介騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた26戦目は、一般C3一二（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は千田洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

8月17日、中4週で迎えた27戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のウラワール&うまたせ!コラボ賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を炸裂させて、最後は2着のゴールドキャストに2馬身の差をつけて4勝目をマークした。

8月28日、中1週で迎えた28戦目は、秋元耕成騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二三（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったディーエスマグナムに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月22日、中3週で迎えた29戦目は、ポピー栽培面積日本一で賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は張田昂騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

9月29日、連闘で迎えた30戦目は、仲原大生騎手を鞍上に迎えて、ヤングジョッキーズTR船橋第2戦（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマテラヴィクトリーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月23日、中2週で迎えた31戦目は、菊花特別（浦和ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は張田昂騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた32戦目は、あつまれ!ジョッキーの卵たち（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（10戦2勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた33戦目は、東毛酪農63℃賞（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は張田昂騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた34戦目は、明治記念大磯邸園賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったシゲルハクチョウザに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月22日、連闘で迎えた35戦目は、農産物ブランドOGAWA’N賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（11戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジャックオレンジをハナ差振り切って5勝目を奪取した。

2020年12月25日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。