シアトルブリッジ（1996年生、母ミヤシロオーバン）

シアトルブリッジ（1996年5月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスキャン（当時8歳）と交配したミヤシロオーバンが12歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は新井昭二。戦績は、中央平地20戦5勝2着3回、地方2戦0勝。2000年の平安ステークス(G3)で2着に入った他、2001年のマリーンステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、新井昭二から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって420万円で落札された。

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

11月15日、デビュー戦は柿元嘉和騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の闘争本能でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柿元嘉和騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールデンベルにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月19日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柿元嘉和騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のファンドリミラクルに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（1999年）

1月9日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柿元嘉和騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

7月17日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で柿元嘉和騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリトルマーベルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

10月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柿元嘉和騎手（5戦2勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレディジョーカーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて3勝目を手にした。

11月28日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で柿元嘉和騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のシャープウイットに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2000年）

1月23日、中7週で迎えた8戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で柿元嘉和騎手（7戦4勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったオースミジェットに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月12日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で柿元嘉和騎手（8戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず15着に敗れた。

3月25日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で柿元嘉和騎手（9戦4勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

9月30日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた11戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るフサイチゴールドを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久々の実戦を制した。

10月28日、中3週で迎えた12戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

12月23日、中4週で迎えた14戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

5歳（2001年）

3月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

6月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から35kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り6着に敗れた。

7月28日、中4週で迎えた18戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は竹之下智昭騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったエンゲルグレーセに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6歳（2002年）

1月23日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

3月3日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた21戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は竹之下智昭騎手（4戦1勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

7月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた22戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。