カラビナ（2013年生、母レリッシュザソート）

カラビナ（2013年1月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「カラビナ（登山用具）」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時19歳）と交配したレリッシュザソートが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。2018年の札幌日経オープン(オープン)で3着に入った他、2019年のメイステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

3月13日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

4月2日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

6月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のドルフィンマークに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

7月3日、中1週で迎えた4戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

8月13日、中5週で迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

11月12日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三春駒特別（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の栄特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のピースマインドに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

12月18日、中1週で迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の尾張特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスクエアフォールドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2017年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の熊野特別（中京芝2200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったテオドールに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月7日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウインテンダネスをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

7月2日、中7週で迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、4着に入った。

7月16日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

10月29日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトレジャートローヴに4馬身の差をつけて4勝目を収める

12月9日、中5週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたパフォーマプロミス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5歳（2018年）

1月14日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい8着に終わった。

3月10日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のグラットシエルに1馬身半の差をつけて制した。

8月4日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

6歳（2019年）

5月18日、約9か月半の休み明けで迎えた22戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイワキャグニーを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

6月9日、中2週で迎えた23戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

8月3日、中7週で迎えた24戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

9月1日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に敗れた。

2019年10月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。