ハヤブサゲッツ（2012年生、母イチゴイチエ）

ハヤブサゲッツ（2012年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ゲッツ、手に入れる」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時9歳）と交配したイチゴイチエが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地14戦0勝、地方17戦8勝2着2回。主な勝ち鞍は2016年の一般C2四五六。

経歴

デビュー前

当歳のとき、グランド牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、武田修によって1,575万円で落札された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

4月26日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

6月21日、中4週で迎えた3戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

7月19日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい5着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

9月6日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

10月20日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた9戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C2六七（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンボリパソドブレに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2016年）

1月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた10戦目は、一般C2五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のキネオアレグロに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

7月26日、約7か月の休養明けで迎えた11戦目は、一般C2四五六（川崎ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のマイネルサフィルスをアタマ差振り切って圧倒的支持に応えた。

9月4日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

10月16日、中5週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は丸田恭介騎手（4戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

11月6日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

11月20日、中1週で迎えた15戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

5歳（2017年）

1月15日、中7週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

4月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい16着に敗れた。

8月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた18戦目は、一般C1七八（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

10月12日、中9週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた19戦目は、津久井やまびこ祭り杯（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（4戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた20戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、落花生賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月24日、中4週で迎えた21戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、一般B10 C3（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のチュウワサイレンスに2馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

6歳（2018年）

1月9日、中6週で迎えた22戦目は、パンジー賞（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のサンダルエチケットに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

1月22日、中1週で迎えた23戦目は、睦月特別（笠松ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（2戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた24戦目は、わかさぎ賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤友則騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のマコトグラディウスに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月20日、中1週で迎えた25戦目は、トサミズキ特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤友則騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のセンザンルビーに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3月7日、中1週で迎えた26戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、早春特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

3月20日、中1週で迎えた27戦目は、クロッカス賞（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（5戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、マラカイトスターに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月3日、中1週で迎えた28戦目は、奈良津桜賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（6戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

5月30日、中7週で迎えた29戦目は、一般A4 B3（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（7戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったチェダーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月25日、中3週で迎えた30戦目は、白馬岳賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤友則騎手（8戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のオロフィナアスールを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

7月27日、中4週で迎えた31戦目は、水野翔騎手を鞍上に迎えて、ひるがの高原特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。