レインズパワー（2017年生、母レインズオブパワー）

レインズパワー（2017年4月13日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時14歳）と交配したレインズオブパワーが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はニシケンフアーム。2020年の黒潮皐月賞(地方重賞)に勝利した他、2019年の金の鞍賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小国博行厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2019年）

5月1日、デビュー戦は宮崎光行騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は422kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のコパノキャリーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフルールカップ（アメリカンペイト（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコーラルツッキーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月27日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るエイシンパラディンを上がり2位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って圧倒的人気に応えた。

10月10日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で宮崎光行騎手（3戦2勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた5戦目は、2歳（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で宮崎光行騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクモキリを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

11月30日、中3週で迎えた6戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、一般C2-6（高知ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したパッショノンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月28日、中3週で迎えた7戦目は、2歳地方重賞の金の鞍賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で倉兼育康騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリワードアヴァロンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3歳（2020年）

1月29日、中4週で迎えた8戦目は、一般C1-4（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で倉兼育康騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサクラヴァローレを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

2月23日、中3週で迎えた9戦目は、3歳戦の土佐水木特別（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で倉兼育康騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のリワードアヴァロンに1馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3月22日、中3週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の土佐春花賞（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で倉兼育康騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

5月3日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳地方重賞の黒潮皐月賞（高知ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で倉兼育康騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のフルゴリラに2馬身半の差をつけて7勝目をゲットした。

6月14日、中5週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の高知優駿（高知ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で倉兼育康騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったリワードアヴァロンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳戦の魚梁瀬杉特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で倉兼育康騎手（7戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のペイシャワイルドに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月15日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた14戦目は、3歳戦の栴檀特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で倉兼育康騎手（8戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の黒潮菊花賞（高知ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で倉兼育康騎手（9戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月17日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定戦のミラク特別（高知ダート1400m 小雨/重）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で倉兼育康騎手（10戦5勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

11月15日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた17戦目は、3歳地方重賞の土佐秋月賞（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で倉兼育康騎手（11戦5勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したペイシャワイルドを捕まえ切れず、ハナ差の2着に惜敗した。

12月5日、中2週で迎えた18戦目は、めだか池特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で倉兼育康騎手（12戦5勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイショウハートに3馬身の差をつけて9勝目を手に入れた。

12月31日、中3週で迎えた19戦目は、一般A3（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は14戦連続で倉兼育康騎手（13戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

4歳（2021年）

1月31日、中3週で迎えた20戦目は、一般A3（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は15戦連続で倉兼育康騎手（14戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブレイヴコールに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

2月21日、中2週で迎えた21戦目は、アメジスト特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は16戦連続で倉兼育康騎手（15戦7勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

3月21日、中3週で迎えた22戦目は、一般A2（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は17戦連続で倉兼育康騎手（16戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のブレイヴコールに1馬身半の差をつけて勝利数を11に伸ばす

4月24日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた23戦目は、牝馬限定戦のスピカ特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で倉兼育康騎手（17戦8勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったアースグロウに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

5月30日、中4週で迎えた24戦目は、エメラルド特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は19戦連続で倉兼育康騎手（18戦8勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、サクラヘラクレスに交わされて1馬身差の2着となった。

11月7日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、一般A B（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は20戦連続で倉兼育康騎手（19戦8勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

2021年11月26日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。