アートサハラ（2009年生、母アートロマン）

アートサハラ（2009年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋サハラ砂漠より」。2012年にNARグランプリ3歳最優秀牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時11歳）と交配したアートロマンが18歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大典牧場（有）。戦績は、中央平地1戦0勝、地方26戦4勝2着4回。2012年のジャパンダートダービー(Jpn1)で3着に入った他、2012年の羽田盃(S1)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、大典牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、大典牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

荒山勝徳厩舎（小林）へ入厩。

2歳（2011年）

10月31日、デビュー戦は真島大輔騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。馬体重は518kg。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナリショーケントに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月1日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

12月28日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦の白鳥特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3歳（2012年）

1月20日、中2週で迎えた4戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のゆきやなぎ特別（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

2月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳戦のベストサドル特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリーマンボに3馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

3月5日、中3週で迎えた6戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の君子蘭特別（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったアートオブアースに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月17日、中5週で迎えた7戦目は、3歳戦のチューリップ特別（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグラッツェーラをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月9日、中2週で迎えた8戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（3戦2勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るエミーズパラダイスを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて優勝

6月6日、中3週で迎えた9戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

7月11日、中4週で迎えた10戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（5戦3勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

9月17日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（6戦3勝）。17頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

11月5日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた12戦目は、Jpn1のJBCクラシック（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（7戦3勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた13戦目は、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 曇/不良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

4歳（2013年）

7月24日、約8か月の休み明けで迎えた14戦目は、'13スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で今野忠成騎手（9戦3勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた15戦目は、オーガスト賞（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で今野忠成騎手（10戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、勝ったプレティオラスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月30日、中1週で迎えた16戦目は、東京中日スポーツ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で今野忠成騎手（11戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた17戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、S2の東京記念（大井ダート2400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた18戦目は、オクトーバー賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

6歳（2015年）

5月28日、約19か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた19戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の赤レンガ記念（門別ダート2000m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

6月10日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた20戦目は、ハービンジャー・プレミアム（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったキタノイットウセイに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月8日、中3週で迎えた21戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、南天特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた22戦目は、十勝軽種馬農業協同組合特別（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた23戦目は、紅葉葵特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は石川倭騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、勝ったキタノイットウセイにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

9月15日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ホクレン「くるるの杜」特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた25戦目は、ハーツクライ・プレミアム（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞の瑞穂賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は石川倭騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に敗れた。

7歳（2016年）

5月25日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた27戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬特別（門別ダート1500m 内回り晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。