アートオブアース（2009年生、母ナンヨーアース）

アートオブアース（2009年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時6歳）と交配したナンヨーアースが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、地方24戦10勝2着4回。主な勝ち鞍は2015年のロマンティックナイト賞(一般B1二 B2一)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、岡田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

小野望厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2011年）

10月6日、デビュー戦は岩橋勇二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は448kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったコメディルーティンに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

10月20日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のチェレンコフに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月8日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたセフティーフライト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月30日、中6週で迎えた4戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、2歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2012年）

1月19日、中2週で迎えた5戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテンカノケンを鬼脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

2月17日、中3週で迎えた6戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた7戦目は、3歳戦の君子蘭特別（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアートサハラに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

3月28日、中2週で迎えた8戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田利雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

4歳（2013年）

6月5日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から27kg増やして迎えた9戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のケイアイシャインに2馬身の差をつけて休養明け初戦を制した。

6月25日、中2週で迎えた10戦目は、ウイニングポスト20周年記念賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のブリリアントレッドに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

8月30日、中8週で迎えた11戦目は、やぎ座特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトップオブザシーズに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月17日、中2週で迎えた12戦目は、デイリースポーツ賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のラインプライドに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5歳（2014年）

5月11日、約8か月の休み明けで迎えた13戦目は、エキサイティングナイト賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（4戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のサンドフレイバーをクビ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

6月1日、中2週で迎えた14戦目は、ゲンマ賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で真島大輔騎手（5戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月9日、中4週で迎えた15戦目は、デネブ賞（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で真島大輔騎手（6戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったプラチナタイムに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月27日、中2週で迎えた16戦目は、ウォー・ホース来日公演記念（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で真島大輔騎手（7戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた17戦目は、シューティングスター賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で真島大輔騎手（8戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のシルキーバロンに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

6歳（2015年）

6月2日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、東京スポーツ賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したジャルディーノにアタマ差届かず2着に惜敗した。

6月22日、中2週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた19戦目は、サンケイスポーツ賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は真島大輔騎手（9戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた20戦目は、ミルキーウェイ賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（10戦6勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた21戦目は、ロマンティックナイト賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のファルコンクロウに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

9月17日、中6週で迎えた22戦目は、池月・磨墨賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた23戦目は、デイリースポーツ賞（大井ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた24戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ノベンバー賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、5着に終わった。