チェレンコフ（2009年生、母エミスフェール）

チェレンコフ（2009年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「荷電粒子の速度がその物質中の光速度より速い場合に光が出る現象より」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時11歳）と交配したエミスフェールが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地2戦0勝、地方11戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2012年の3歳。

経歴

デビュー前

5歳のとき、社台ブラッドメアから「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。6歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、村上勝治によって71.28万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2011年）

7月26日、デビュー戦は岩橋勇二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月1日、中4週で迎えた2戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 雨/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したフレアリングロブにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月20日、中1週で迎えた5戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったアートオブアースに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月9日、中2週で迎えた6戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のイタリアーナを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2012年）

1月21日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

2月26日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

4月4日、中4週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた9戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフォーチュンローに9馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月2日、約7か月の休養明けで馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた10戦目は、一般C2九十（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で杉村一樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

12月7日、中4週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた11戦目は、シャコー5 1周年らいおねる31歳記念（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉村一樹騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったアブサンラバーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2013年）

1月9日、中4週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた12戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のヒヨドリ賞（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

1月31日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた13戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、一般C2十二十三十四（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、4着に終わった。