エミーズパラダイス（2009年生、母エミーズスマイル）

エミーズパラダイス（2009年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋天国」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時16歳）と交配したエミーズスマイルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地2戦0勝、地方28戦5勝2着6回。2013年のエンプレス杯(牝Jpn2)で2着に入った他、2012年のロジータ記念(牝S1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2011年）

7月7日、デビュー戦は服部茂史騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のグンジョウに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月31日、中7週で迎えた2戦目は、2歳オープンのブックネットワン特別（門別ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったセレブレに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（門別ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のグラッツェーラを3/4馬身振り切って2勝目を収める

11月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のみずどり特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のアスカリーブルに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月31日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったエンジェルツイートに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2012年）

2月11日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着を確保した。

3月10日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

4月4日、中3週で迎えた8戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

5月9日、中4週で迎えた9戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、アートサハラに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月6日、中3週で迎えた10戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月27日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦の東京中日スポーツ盃（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ネオグラティアに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアスカリーブルに1馬身の差をつけて4勝目を収める

12月5日、中3週で迎えた13戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

4歳（2013年）

1月23日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

2月27日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（9戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ミラクルレジェンドに交わされて1馬身半差の2着となった。

4月3日、中4週で迎えた16戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

5月22日、中6週で迎えた17戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

7月3日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

10月31日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、神楽月オープン（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月3日、中4週で迎えた20戦目は、総の国オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて、最後は2着のウルトラカイザーを半馬身振り切って5勝目を手にした。

5歳（2014年）

1月3日、中3週で迎えた21戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎駿騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

3月5日、中8週で迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎駿騎手（6戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

4月8日、中4週で迎えた23戦目は、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（10戦2勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた24戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 雨/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

7月1日、中8週で迎えた25戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

10月28日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、千葉日報賞（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（8戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、バトードールに交わされて1馬身半差の2着となった。

12月3日、中4週で迎えた28戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

12月30日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は石崎駿騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

6歳（2015年）

1月29日、中3週で迎えた30戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（10戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。