アスカリーブル（2009年生、母ステキナデアイ）

アスカリーブル（2009年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。2012年にNARグランプリ3歳最優秀牝馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブラックタキシード（当時13歳）と交配したステキナデアイが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）高山牧場。戦績は、地方35戦11勝2着5回。2012年の関東オークス(牝Jpn2)に勝利した他、2012年の戸塚記念(S2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高山牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

田村彰啓厩舎（西脇）へ入厩。

2歳（2011年）

6月14日、デビュー戦は大柿一真騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストトライ（園田ダート820m 晴/稍重）に出走。馬体重は431kg。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチェリートップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月4日、中6週で迎えた2戦目は、2歳（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大柿一真騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のメイレディに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月25日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大柿一真騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメイレディに3馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

9月22日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞の園田プリンセスカップ（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で大柿一真騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のメイレディをクビ差振り切って負け知らずの4連勝を決めた。

10月31日、中5週で迎えた5戦目は、江川伸幸騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のくまたか特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のノースソルジャーに1馬身の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

11月29日、中3週で迎えた6戦目は、2歳戦のみずどり特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江川伸幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったエミーズパラダイスに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月31日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江川伸幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

3歳（2012年）

1月19日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの’12桃花賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で江川伸幸騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月22日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレイモニに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月28日、中4週で迎えた10戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

5月10日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエンジェルツイートを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて7勝目をつかんだ。

6月13日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサトノジョリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

8月15日、中8週で迎えた13戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るディーオを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて9勝目を挙げた。

9月7日、中2週で迎えた14戦目は、3歳S2の戸塚記念（川崎ダート2100m 晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（4戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のシラヤマヒメに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月7日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（5戦4勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエミーズパラダイスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月5日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（6戦4勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

4歳（2013年）

5月15日、約5か月半の休み明けで迎えた17戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、S2の大井記念（大井ダート2600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6月19日、中4週で迎えた18戦目は、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7月25日、中4週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したマンボビーンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月2日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定地方重賞のビューチフル・ドリーマーカップ（水沢ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したシャイニングサヤカにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月3日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（7戦4勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

5歳（2014年）

7月2日、約9か月の休み明けで迎えた22戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

7月25日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエーシンサルサに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

9月1日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた24戦目は、牝馬限定地方重賞のビューチフル・ドリーマーカップ（水沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（4戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタッチデュールに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月2日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（8戦4勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

12月3日、中8週で迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（9戦4勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

12月30日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は吉原寛人騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

6歳（2015年）

1月29日、中3週で迎えた28戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（10戦4勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

8月31日、約6か月の休み明けで迎えた30戦目は、牝馬限定地方重賞のビューチフルドリーマーカップ（水沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（11戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

10月1日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（12戦4勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた32戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた33戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

7歳（2016年）

1月3日、中3週で迎えた34戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた35戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（13戦4勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。