イットーフレンチ（2002年生、母イットーティアラ）

イットーフレンチ（2002年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時10歳）と交配したイットーティアラが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、杉山美恵によって1,050万円で落札された。

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

12月4日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したアミリスにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

3歳（2005年）

1月22日、中3週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月2日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

8月14日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたクライムアップ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月3日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイワオリエントに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月9日、中2週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

11月6日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2006年）

4月1日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

4月29日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。17頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入った。

5月14日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

10月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

10月29日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したタイセイハニーを差し切れず、1馬身差の2着となった。

11月25日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

12月16日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5歳（2007年）

2月11日、中7週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

4月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月13日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

6月16日、中4週で迎えた21戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

10月28日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた22戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に終わった。