モリチヅル（1991年生、母ベルロビン）

モリチヅル（1991年5月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のエブロス（当時5歳）と交配したベルロビンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷口牧場。戦績は、中央平地38戦6勝2着6回。1996年の札幌スプリントステークス(G3)で3着に入った他、1996年のオータムスプリントステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

1月5日、デビュー戦は佐藤吉勝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるロータリーペガサスを差し切れず、4馬身差の2着となった。

1月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤吉勝騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るスケルツォを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

5月7日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤吉勝騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

6月5日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤吉勝騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のアマリリス賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤吉勝騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の春日山特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤吉勝騎手（5戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月2日、中5週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤吉勝騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤吉勝騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月20日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤吉勝騎手（8戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

4歳（1995年）

5月21日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、逃げるショーアップを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月24日、中1週で迎えた15戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るパンペロウを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

7月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したヒロデクロスにハナ差届かず2着に甘んじた。

8月12日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタイキフラッシュに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月27日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林久晃騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

10月1日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（1996年）

3月24日、約6か月の休み明けで迎えた20戦目は、矢原洋一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

4月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、5歳以上900万下の’96中山ヤングジョッキーズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5月11日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、勝ったベルエポックにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

6月8日、中3週で迎えた23戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

6月22日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るスリーエフを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて優勝

7月7日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に終わった。

7月14日、連闘で迎えた26戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

8月31日、中6週で迎えた27戦目は、納涼ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したコペルティーナを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

9月21日、中2週で迎えた28戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったトーヨーロータスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月12日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の盛岡競馬場姉妹提携記念オーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のラヴィッスマンをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月3日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた32戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

6歳（1997年）

6月15日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、福島競馬場スタンド改築記念バーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦0勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた34戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、福島テレビ杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るハセノスペインを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って6勝目を掴み取った。

8月17日、中5週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの新潟日報賞（新潟芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月20日、約4か月の休み明けで迎えた36戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

7歳（1998年）

1月6日、中1週で迎えた37戦目は、中山競馬場開設70周年記念ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（5戦1勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた38戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。