エイシンパンサー（2005年生、母ナナコフレスコ）

エイシンパンサー（2005年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋豹」。毛色は鹿毛。種牡馬のコロナドズクエスト（当時10歳）と交配したナナコフレスコが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）高野牧場。戦績は、中央平地37戦4勝2着7回、地方2戦0勝。2007年のファンタジーステークス(牝G3)で3着に入った他、2007年の新潟2歳ステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高野牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって609万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、平井豊光によって1,365万円で落札された。14歳のとき、栄進堂から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、乾皆雄によって363万円で落札された。

平田修厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

6月17日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマニンブリオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月4日、中8週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

12月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

3歳（2008年）

1月5日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったシルクビッグタイムに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

1月27日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったベストオブミーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月17日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のメイショウアサガオを半馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

3月16日、中3週で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

6月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳1000万下のあじさいステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアポロフェニックスに2馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

7月12日、中4週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

9月6日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

10月5日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったファリダットにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月8日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のマレーシアカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたライムキャンディ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2009年）

3月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

4月19日、中4週で迎えた15戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のアハルテケステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい18着に敗れた。

8月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のマレーシアカップ（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のローズカットダイヤに2馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

10月4日、中1週で迎えた20戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

11月7日、中4週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したサンクスノートに半馬身届かず2着に敗北した。

12月12日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5歳（2010年）

2月14日、中8週で迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

5月30日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したスカイノダンに半馬身届かず2着に敗北した。

7月10日、中5週で迎えた26戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のジュライステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

9月4日、中7週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた28戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦2勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

12月5日、中5週で迎えた30戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

6歳（2011年）

5月22日、約5か月半の休養明けで迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月29日、連闘で迎えた32戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鞍馬ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手に欠いて4着に終わった。

7月23日、中7週で迎えた33戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた34戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたニシノステディー決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

9月3日、中1週で迎えた35戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

10月2日、中3週で迎えた36戦目は、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた37戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

12月16日、中7週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた38戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、師走特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7歳（2012年）

1月7日、中2週で迎えた39戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。