キョウワロアリング（2001年生、母アサカフジ）

キョウワロアリング（2001年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋轟く、響き渡る」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したアサカフジが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）協和牧場。戦績は、中央平地37戦5勝2着3回、地方3戦0勝。2007年の北九州記念(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

飯田明弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

9月14日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい6着に敗れた。

10月11日、中3週で迎えた2戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグレースワンに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月29日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦1勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

3歳（2004年）

1月11日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で飯田祐史騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

2月15日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で飯田祐史騎手（5戦1勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

7月11日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で飯田祐史騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月31日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で飯田祐史騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るウイスキーロビンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月21日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で飯田祐史騎手（8戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

9月11日、中2週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の元町特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で飯田祐史騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したラタフィアを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月3日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で飯田祐史騎手（10戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンシングブルームを鮮やかな末脚で半馬身差し切ってファンの支持に応えた。

10月30日、中3週で迎えた13戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は12戦連続で飯田祐史騎手（11戦3勝）。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

4歳（2005年）

12月24日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で飯田祐史騎手（12戦3勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

5歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で飯田祐史騎手（13戦3勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で飯田祐史騎手（14戦3勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で飯田祐史騎手（15戦3勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で飯田祐史騎手（16戦3勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

4月9日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で飯田祐史騎手（17戦3勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4月30日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で飯田祐史騎手（18戦3勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

5月21日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の桶狭間特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で飯田祐史騎手（19戦3勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したエムオーウイナーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月3日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で飯田祐史騎手（20戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では弾けるような伸びを見せたが、勝ったジョイントスターズにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

7月1日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の三木特別（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は22戦連続で飯田祐史騎手（21戦3勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月23日、約6か月の休み明けで迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で飯田祐史騎手（22戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線に入ると、前で粘るシルクゾディアックを驚異的な末脚でアタマ差だけ差し切って久々の一戦を制した。

6歳（2007年）

4月28日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で飯田祐史騎手（23戦4勝）。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず14着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた26戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月20日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（24戦4勝）。17頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

6月30日、中5週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（25戦4勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

7月22日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（26戦4勝）。17頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

8月12日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた30戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアルーリングボイスをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

9月9日、中3週で迎えた31戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

7歳（2008年）

3月8日、約6か月の休養明けで迎えた32戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

3月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は飯田祐史騎手（27戦4勝）。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、6着に入り込んだ。

5月4日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた34戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（28戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

5月24日、中2週で迎えた35戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（29戦4勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

8月17日、中8週で迎えた37戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（30戦4勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

9歳（2010年）

2月14日、約18か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた38戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、宝満山特別（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた39戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、鏡山特別（佐賀ダート2000m 晴/重）に出走。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた40戦目は、松浦川特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山下貴光騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。